和歌山市を中心に各種エアコン工事を行っております、Konnect(コネクト)の森幸一郎と言います。
最近、街中を歩いていると、いつの間にか新しいお店が開業していることが多いですね。
コロナも下火になり、喜ばしい変化だと思います。
ついこの前も、新しくエアコンを設置したいという事業所様がおり、さまざまなご相談に乗りました。
その際にいただいたのが「業務用エアコンと家庭用エアコン、どっちをつけたらいいのか」というご質問。
すでにあるならまだしも、新しく設置する場合はエアコンを選ばなければなりません。
しかし、どのようなエアコンを選べばいいのか、何も分からずにっちもさっちもいかない。という方は珍しくないのでしょう。
今回は業務用エアコンと家庭用エアコンの違いと、どのような場所に設置するのがいいのかについて、ご紹介したいと思います。
■ 両者の違いについて
業務用エアコンと家庭用エアコンの違いをざっくりとまとめると、このような感じです。
項 目 | 家庭用 | 業務用 |
---|---|---|
能 力 | 2.2~8.0kw(約0.5~3馬力) | 4.0~28.0kw(1.5~10馬力) |
能力の単位 | kw(キロワット) | 馬力、P○形 |
電 源 | 単相100V・200V | 三相200V・単相200V |
電気料金の体系 | 電灯契約 | 動力(低圧契約)、高圧契約 |
耐久性 | ○ | ◎ |
本体費用 | 4~40万円 | 22~77万円 |
同時運転 | × | ○ |
種 類 | 壁掛け型が主流 | 天井埋め込みカセット型、天井吊り形など複数 |
・能力について
キロワットとは? 馬力とは? と思ったかもしれませんが、単位が違うだけでこれは「電気でどれくらい働いてくれるか」ということです。
一般的に、家庭用はkw(キロワット)、業務用は馬力もしくはP○形で表記されています。
数字が大きければ働き者なので、広い空間に設置するのが適していますが、より高価になります。
設置する場所の広さにあったkw、馬力のエアコンを設置するようにしましょう。
・電源について
電気を送る種類は単相と三相の2つがあります。
普通の電化製品のプラグには2つの出っ張りがありますね。これは1本で電気を受けて、もう1本で電気を送っている仕組みになっています。これを単相交流と言い、高電圧が必要ない家庭用エアコンは単相タイプです。
一方、業務用エアコンで使われる三相は送電量が多く、産業用の電気機器に効率よく電気を供給できます。
身近なものとして、エレベーターや大型冷蔵庫などがこの三相で動いています。
電気はプラスとマイナスが入れ替わって流れていきますが、この波が単相が1つに対して、三相は3つあり、電流・電圧が少なくても安定した働きができるのが特長です。
・電気料金の体系について
単相・三相のどちらかを使うかによって、電力会社の契約が異なります。
単相は一般的な契約である「電灯」ですが、三相は「動力(低圧契約)」もしくは「高圧契約」です。
「動力(低圧契約)」は小規模な店舗や事務所向けで、「高圧契約」は中小規模の工場やビルに向いています。
・耐久性について
業務用エアコンは、人の出入りが激しい場所や熱が発生しやすい場所に設置することが前提なので、非常に強固な造りになっています。
そのため、家庭用に比べると長持ちし、長時間稼働にも耐性があります。
家庭用も一般的には7年ほどもちますが、長時間稼働や温度設定、掃除の頻度などによって壊れやすさが左右されるでしょう。
・同時運転について
業務用エアコンは、一つのスイッチで複数台のエアコンを稼働させることができます。
室内機複数に対して室外機は少数で済むため、広い場所や部屋の数が多いときなどの設置に有利です。
家庭用エアコンは基本として、室内機と室外機がペアなので、複数ある場合は一つひとつ動かさなければなりません。
■ 業務用エアコンのメリットとデメリット
・メリット
業務用エアコンのメリットとして大きいのは、光熱費の安さです。
供給される電力に対して出力が大きいことから、環境にも優しく経済的でしょう。
複数設置したり、広い場所に設置したりする場合は、非常に有利です。
また、壊れにくいのでこまめな点検やクリーニングを欠かさなければ、修理費用も浮き長持ちします。
・デメリット
業務用エアコンは法定点検が必要です。
3か月ごとに簡易点検、機器にもよりますが定期点検を3年に1回、1年に1回しなければなりません。
また、光熱費が安く長持ちするメリットはあるものの、本体費用と工事費が高額なので、初期費用に悩まされることもあるでしょう。工事は新設する場合、大規模になるので期間を長めにとられます。
■ 家庭用エアコンのメリットとデメリット
・メリット
業務用に比べて取付けが簡単なことから、初期費用があまりかかりません。
電気料金の契約も、単相なのでとくに変更する必要がなく、最初の準備は非常に楽でしょう。
そこまで高い場所にあるわけではないので、気が付いたときにフィルター掃除などができる気軽さがあります。
点検義務はありません。
・デメリット
広い空間で使用することを前提としていないため、同じ量の電気を使うにしても、業務用より効率性に劣ります。
また、空間によっては温度にムラが出やすく、パソコンなどのOA機器の熱が上がってしまう弊害があるでしょう。
光熱費も高くなってしまいます。
■ どっちを設置すればいい?
どちらを選ぶべきか、ということですが、これは業態と部屋の広さによると言えます。
小規模であまり人の出入りが少ない事業所であれば、家庭用でも間に合うことがあるでしょう。
しかし、パソコンの台数が多かったり、飲食店だったりすると熱が発生するので、家庭用では間に合わない可能性が高いです。
以前メンテナンスでお邪魔した事業所様は、ごく普通の3階建て一軒家でしたが、業務用エアコンが使用されていました。
室内はリビングに近い広さ。しかし、7台ほどのデスクトップパソコン、大型コピー機などのOA機器があり、業務用を導入されたのも納得のレイアウトだったのを覚えています。
設置をお考えでしたら、専門業者に設置する場所がどのようなところなのか、どれくらいの広さなのかをお伝えして、最適なエアコンを選んでもらうのがいいかもしれません。
■ 和歌山市・大阪南エリアでのエアコン設置はKonnect(コネクト)まで!
Konnect(コネクト)は和歌山市や大阪南エリアにて、業務用エアコン・家庭用エアコンの設置を承っております。
さまざまな機器に対応できますので、事業所様にぴったりのエアコンをご提案いたします。
ほかに取り外しや移設、各種点検を行っておりますので、新設以外のお困りもご相談ください。
工事をお考えでしたら、まずはお見積りをいたしますので、お気軽にお問い合わせくださいませ。
当ホームページでは、過去に行った工事を多数ご紹介しておりますので、ぜひ参考にしてみてください。
■ まとめ
業務用エアコンと家庭用エアコンの違いはさまざまですが、設置する場合は室内環境や部屋の広さを考慮してみてください。
ぴったりあったエアコンが設置されることを祈っています。